ガジェットブロガーがNODDアパレルを長く着てわかった、買う理由が増える服の話

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NODDのスウェットを着て屋外でしゃがむ石田太志

プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。普段はSOUNDPEATSのイヤホンやApple製品など、ガジェットレビューばかり書いているT-LOGですが、今回は珍しく服の話です。

NODD(ノッド)というアパレルブランドのTシャツとスウェットを、気がつけば数年単位でヘビロテしている自分に気づきました。フットバッグの稼働で着て、街着で着て、ロケ撮影でも着て、洗濯機にも何度放り込んだかわかりません。それでもまだ現役で着続けている。

「いい服だから着ている。結果として、それが少しだけ社会につながっていた」

この順序が逆にならないように、押し付けがましくならないように、淡々と書いてみます。チャリティだから買ってください、ではなく、服として気に入ったから着ています、という話です。NODDのブランド背景や5%還元・アーティストロイヤリティ制の仕組みについては、後半の「NODDというブランドについて」と「ヘラルボニー等との比較」で詳しく触れます。

NODDというブランドについて

NODD(ノッド)は、2018年8月にスタートしたデザイン活動体です。創業者の寺門さんと中西さんは、もともとデザイン会社で働いていたお二人。独立してこのブランドを立ち上げたと公式に書かれています。運営会社はGrip Grap Design Works INC.。

NODDアパレルを着てウォールアートの前に立つ石田

NODDのコンセプトは「CHARITY & ENTERTAINMENT」。「違い」が尊重される社会をつくるためのデザイン活動、と公式サイトにあります。具体的にやっていることは大きく3本柱です。

  • 売上の一部(5%)を社会貢献に還元する
  • アーティスト・ロイヤリティ制を採用している。障がいのあるアーティストを「チャリティの受益者」として扱うのではなく「イラストレーター」として位置づけ、商品が売れるたびに継続してロイヤリティを支払う
  • 障がいのある子ども・若者のアート活動支援

僕がこの仕組みを知ったとき、正直、いちばん腑に落ちたのは2つめでした。「寄付」や「支援」ではなく、ロイヤリティ。一回きりの慈善ではなくて、商品が売れ続ける限り作家にも継続してお金が入る。ビジネスの仕組みのなかにアートの主役が組み込まれている、というのは服を作るブランドの構造としてとても自然です。

NODDのアートを描いているのは、障がいのあるアーティストの皆さんです。アール・ブリュットと呼ばれる文脈の作品もあれば、コラボ作家として柴田鋭一さんや落合菜津子さん(NPO法人「麦わら屋」とのコラボ)など、毎回違う作家とのプロジェクトが組まれています。2026年にはソーシャルプロダクツ・アワードを受賞したり、巨人の門脇誠選手と組んだりと、徐々に認知が広がっているところです。

販売チャネルはSTORESプラットフォーム上のnodd.shopが中心。実店舗を構えず、オンラインでじっくり育てていくスタイルです。

NODDのTシャツで横浜の海沿いに立つ石田

僕がNODDを着るようになった理由

きっかけは、正直そんなに大層なものではありませんでした。Instagramで誰かが着ていて、ロゴのグラデーションがきれいだなと思って覗いてみた、というそれだけです。

最初に気になったのは、胸の”NODD”ロゴでした。グリーンからブルーへ滑らかに移っていくグラデーションが、シルクスクリーン特有のカクッとした色境目になっていない。聞くところによると、職人プリントで色を重ねて再現しているそうで、近くで見ると確かにインクの厚みが感じられる仕上がりです。

このロゴの最後の”D”が半円カットになっていて、ぱっと見だと”NODC”や”NODコ”のように見える人もいるみたいです。これがブランドのアイコンとして効いていて、街で同じ服を着ている人を見かけたときに「あ、NODDだ」と気づける独特のサインになっています。

NODDアパレルのロゴアップ(グラデーションプリントの近接ショット)

買って着てみて、ブランドの背景を後から知った、というのが正直な順序でした。「障がい者アート × チャリティ」という看板を最初に背負ってきたら、僕は逆に身構えていたと思います。デザインとして気に入って、買って、着続けて、しばらくしてから「あ、こういう仕組みのブランドだったんだ」と知る。この順序がすごく心地よいんですよね。

NODD自身が「かわいい/かっこいいから買った服が、実は社会貢献につながっていた」という入り口設計を意図的にやっている、と公式インタビューで語っているのを後から読んで、ああ、まんまとその設計に乗ったな、と少しおかしくなりました。

着回しレビュー

ここからは実際の着回しを写真ベースで。21枚撮ったなかから、特徴がよく出ているものを選んでいます。

NODDロゴTシャツ(黒・グラデプリント)

NODDロゴTシャツ(黒)を着て翼の壁画前に立つ全身ショット

メインで愛用している1枚です。ボディは黒のコットン100%、胸にグリーン→ブルーのグラデでNODDロゴ、袖にも同じトーンのアートプリントが入っています。

着てまず感じるのは、コットンの目が詰まっていて生地がしっかりしている、ということ。最近のTシャツにありがちなペラッとした風通しの良さはなく、かといって厚手すぎて野暮ったいわけでもない。ちょうどいい中量の生地で、洗濯後も型崩れしにくい印象です。

NODDのロゴTシャツで階段に座り胸ロゴが見える石田

胸ロゴの位置と大きさのバランスもよく考えられていて、ロゴだけで主張しすぎない、でも近くで見るとちゃんと作り込みがわかる、という距離感が好きです。

NODDロゴTシャツ(別カラー)

NODDアパレルの別カラーTシャツを着て港で佇む石田

同じNODDロゴの別カラー版も持っています。プリントの色味が変わるだけで、ぐっと印象が変わる。Tシャツは僕にとって着回しの基本なので、ここで色違いを揃えられるのは助かります。

NODDロゴ スウェット(長袖)

NODDの長袖スウェットを着て翼の壁画前に立つ石田

寒い季節用に1枚。胸にロゴ、袖にアートプリント、というレイアウトはTシャツと共通で、シリーズで揃えられる安心感があります。スウェットはTシャツより生地が厚いぶん、プリントの発色がさらにくっきり出る感じで、これはこれで違う表情。

フットバッグの稼働で着てみて

NODDのTシャツで翼の壁画前に立つ石田(ステージ衣装にも合う引き立ち方)

僕の本職はプロフットバッグプレイヤーなので、ここは正直に書いておきます。NODDのTシャツは、フットバッグの稼働でも着られます。

フットバッグはステージ上で激しく動くスポーツで、汗をかくし、生地が伸び縮みします。NODDのコットン100%は、運動着としての化繊シャツと比べれば乾きは遅いです。本気のパフォーマンスでは速乾系を選びます。ただ、ワークショップや学校講演など「スポーツとして見せるよりも、フットバッグの世界観を伝える」場面では、NODDのロゴとアートプリントがすごく効きます。動きと一緒に袖のプリントが揺れて、観客の目線が自然にそこに行く。ステージ衣装としてのポテンシャルがあります。

街着として

NODDアパレルで横浜のストリートアート前に立つ街着スタイル

街着としての着回しは、これがいちばん登場機会が多いかもしれません。横浜のみなとみらいや赤レンガあたりを歩くときに、よく着ています。黒地に蛍光イエローやグラデのプリントは、街なかでもしっかり目を引く一方、ロゴが控えめなのでうるさくはならない。バランスがちょうどいい。

NODDのTシャツで氷川丸モチーフの壁画と並んで立つ石田

写真のように、街中の壁画や建物のアートと並んだときに、服のアートとロケーションのアートがほどよく溶け合うのも面白いところです。

着てみての耐久性・洗濯後の変化

長期使用レビューとして、ここは正直に書きます。

50回近く洗濯したNODDアパレルのプリント面(経年変化が分かる近距離カット)

僕は洗濯機派で、ネットには入れますが、特別な手洗いはしません。NODDのTシャツとスウェットを、おそらくそれぞれ50回近くは洗っています。

  • ロゴのグラデは、ほぼそのまま残っている。多少のインクの落ち着きはあるものの、グリーン→ブルーの色域はしっかり生きていて、近くで見てもひび割れは見当たりません
  • 襟リブの伸びは、Tシャツの場合わずかに出てきました。これはコットン100%である以上、ある程度は仕方ない範囲。気になるレベルではない
  • 生地のヘタりは予想より少ない。ぺらぺらにならず、最初の中量感がそこそこキープされています
  • シルエットの経年変化は、丈が極端に短くなったり伸びたりしていません。Tシャツとして安定して機能しています

正直、もっと早くプリントが割れたりすると思っていました。コットンTシャツのプリントって、どれだけ高級でも数十回の洗濯でクラックが出るのが普通です。NODDのグラデが残っているのは、職人プリントで色を重ねた厚みのおかげかもしれません。

ヘラルボニー等との比較

「障がい者アート × ファッション」という文脈で、NODDと並んで語られるのがヘラルボニー(HERALBONY)です。比較表で並べてみます。

ブランド 設立 価格帯 ポジショニング
NODD 2018年 ミドル〜手の届きやすい 日常着のTシャツ・スウェット中心、オンライン中心
HERALBONY 2018年 ハイエンド(ネクタイ¥35,200、シャツ¥29,700等) 福祉実験ユニット、銀座旗艦店、ホテル/銀行B2B、海外展開
MUKU / Rebirth Project プロジェクト発 中〜高(ハンカチ¥3,630〜) 老舗織物店との高品質プロダクト

ヘラルボニーは、銀座に旗艦店があって、ホテルや銀行とのB2Bコラボで活動を広げているブランドです。アート作品の正規ライセンス契約という構造で、価格帯はハイエンド。ギフトや特別な日のための1枚、という位置づけがしっくりきます。

NODDは、構造が似ていながらレイヤーが違います。「日常着のなかにそっと入ってくるチャリティ」という立ち位置で、Tシャツ1枚から始められる。Tシャツに作家ロイヤリティの仕組みを組み込んで、街で着てもらえる服として継続購入を狙う、というゲリラ戦の発想です。

正直、両方に存在意義があります。「特別な日にヘラルボニー、毎日にNODD」という使い分けは普通に成立します。「ハイエンドはちょっと手が出ないけど、チャリティ系のアパレルは試したい」という人にとって、NODDは入り口としてとても優秀です。

買い方ガイド

NODDのTシャツでアートと並んで立つ購入ガイド向けカット

NODDは実店舗を持たないオンライン中心のブランドです。購入は基本的にNODD STORE(nodd.shop)から。

  • サイズ展開: S / M / L / XL / XXL
  • 素材: コットン100%(Tシャツ)
  • サイズ感の目安: 僕は身長162.7cmで体重60kg台、いつもSかMを選んでいます。NODDのTシャツはわりとオーソドックスなシルエットで、極端に大きい・小さいということはありません。普段着ているユニクロや無印のTシャツのサイズと同じで失敗しにくい印象です
  • 再販: コラボ作品は数量限定で、完売後に再販されないこともあります。狙っている柄があれば、迷ったら買う、が正解です
  • 新作情報: 公式Instagram @nodd_jpを追っておくのが確実

オンライン中心なので、サイズ感だけは購入後の実物頼りになる、という弱点はあります。ここは正直に書いておきます。最初の1枚は、いつも着ているサイズを基準に選ぶと外しにくいです。

総評

NODDアパレルを長く着てきての結論を、箇条書きで4つにまとめます。

  • 服として気に入って着ている。結果として、それが社会につながっていた、という順序が心地よい
  • コットン100%の作り込みと、職人プリントのグラデが、長期着用に耐える。50回洗ってもプリントが割れない
  • ヘラルボニーとは違うレイヤーの選択肢として、日常着のなかでチャリティを試せる入り口になる
  • フットバッグの稼働や街着など、着るシーンを選ばない汎用性がある

特に向いているのは、「服を選ぶときに、デザイン以外のもうひとつの理由が欲しい」と感じている人、それから「ヘラルボニーのようなハイエンドのチャリティアパレルは気になっているけれど、まずは日常着から試したい」という人です。逆に、ロゴやプリントが控えめなミニマルな服を求めている人には、NODDは少しストリート寄りに感じるかもしれません。

NODDアパレルを着てアートを見上げる石田太志

チェックしてみてほしい

ここでAmazonのリンクを並べる流れではなく、NODDの場合は公式STOREを案内するのが筋だと思っています。

僕からの「買うべき」のおすすめではなく、ブランドの考え方とアートに触れてみて、合うと思ったら手に取ってみてほしい、というスタンスです。買うことが応援になるかどうかは、結果論でいい。まず服として気に入るかどうか、です。

NODDを見てみる

シーズンや在庫により取扱商品が変わります。気になる方は公式SNSで最新情報をチェックしてみてください。

T-LOGではこれまで「ガジェットを長く使ってきた感想」を中心に書いてきました。今回は服でしたが、長く使えるものを選ぶ、という視点は変わりません。NODDのような「買う理由がもうひとつある服」を、ガジェット選びと同じくらい慎重に、そして気軽に選べたらいいなと思っています。

普段はイヤホンやキーボードのレビューが多いT-LOGですが、こうした長期使用の視点でアパレルを取り上げるのも、たまにはいいかもしれません。読んでいただきありがとうございました。

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