机がいらない。Vinpok Split Clipがつくる”クリップ1個で2画面”の新基準
プロフットバッグプレイヤーの石田太志です。
フットバッグの練習動画を確認しながら同時進行でブログを書く、というのが最近のスタイルになっています。カフェや公共施設で作業することも多いので、「画面がもう1枚あればな」という場面がかなりあります。外付けモニターを机に置く選択肢もありますが、カウンター席や奥行きの狭いテーブルでは机の上にスペースが確保できない。
そこで手に入れたのが Vinpok Split Clip(型番: VSP-CL-K)です。Vinpok Split というポータブルモニターをノートPCのディスプレイベゼルに直接クリップで固定するための専用アクセサリで、価格は税込¥1,980。Vinpok Splitを机に置かずにサイドに「浮かせる」ことで、机のスペースをまったく使わないデュアルモニター環境を作れる、というコンセプトです。
今回はこのVinpok Split Clipの開封から実際の使用感まで、ひとつひとつレポートします。安定性と互換性については後半でしっかり触れますので、購入を迷っている方はそちらも参考にしてみてください。
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開封レビュー

1. 正面パッケージ
箱を受け取った瞬間、思っていたより小さいなと感じました。手のひらにすっぽり収まるサイズで、白地に「SPLIT CLIP」のロゴがシンプルに印刷されています。ロゴまわりの余白の取り方が清潔感があって、安っぽさを感じさせないデザインです。¥1,980のアクセサリとしては、パッケージに相当コストをかけているという印象。

正面の下部には “Easily Attach Vinpok Split to Your Laptop” というキャッチコピーが入っています。このシンプルな一文が製品の全てを表していて、余計な説明文が一切ない潔さが好きです。
2. パッケージ背面・側面

背面を見ると、対応デバイスとして “Popular Universal Fit and Exclusive for Sony Vaio, iPhone, GaN” という記載があります。「Split専用」と思って買ったのに汎用的な用途も謳っているのかと少し戸惑いました。ただ、実態としてはVinpok Split本体のサイズと重量に合わせて設計されていることに変わりはなく、この記載は「幅広いノートPCベゼルに対応します」という意味合いで受け取るのが正解だと思います。
3. 内箱を開ける

フタを開けると、クリップ本体がウレタン素材の型抜きトレーにはまった状態で収まっています。ウレタンの精度が高くて、取り出す前にしばらく眺めてしまいました。安価なアクセサリでよくある「袋に入ってポン」ではなく、製品をちゃんと見せようという意志を感じる梱包です。
4. 内容物をすべて確認する

内容物はクリップ本体、ゴムパッド(予備含む)、説明書の3点です。説明書は多言語対応で、日本語は含まれていませんが、装着手順は図解で示されているので迷うことはありません。
クリップ本体を手に持ってみると、予想外にしっかりとした重さがあります。プラスチック製かと思いきや、金属フレームにラバーコーティングが施された構造で、触り心地に高級感があります。グリップを開閉すると、バネのテンションが均一で、開閉時に変なガタつきがない。このクオリティで¥1,980は、実はかなりコスパがいいと思いました。
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実際に使ってみた感想
装着の感覚と手順

クリップをノートPCのベゼルに取り付けるのは、難しくありません。グリップを開いてベゼルの上辺に引っ掛け、ゆっくり閉じるだけです。ただ、最初の数回は緊張します。ベゼルに金属製の挟み込み構造を当てるのですから、傷がつかないかが心配になるのは当然です。
ここでゴムパッドの存在が効いてきます。クリップのベゼルに当たる両面にゴムパッドを貼ると、金属がベゼルに直接当たらない状態になります。このゴムパッドは思ったより厚みがあって、クリップを装着したあとにベゼルを観察しても傷や跡は見当たりませんでした。とはいえ、毎日着脱を繰り返すような使い方をするなら、ベゼルへの長期的な影響は自分で判断していただく必要があります。

使っているMacBook Proのベゼルは一般的な薄型で、クリップが噛む深さはおよそ5〜6mmといったところです。装着後にクリップを横方向に軽く揺らしてみると、ほぼ動きません。「ぐらつきが不安」という事前の懸念は、装着してみたら杞憂でした。ただしこれは「適切な厚みのベゼルに正しく装着した場合」の話で、極端に薄いベゼルや角が丸い形状のベゼルでは話が変わってくると思います。自分のノートPCのベゼル形状を事前に確認しておくことをおすすめします。
Vinpok Splitをクリップで固定したときの安定性

いよいよVinpok Split本体をクリップで固定してみます。15.6インチのポータブルモニターをクリップ1個で支えるという絵面は、写真で見るより実物のほうが迫力があります。ノートPCのディスプレイの真横に、ほぼ同じサイズの画面が「宙に浮いた状態」で並ぶわけですから、初見では「本当に大丈夫か」と思わせます。

Vinpok Split本体の重量はおよそ550〜635gです。このくらいの重量を支える構造として、Split Clipのバネテンションは思ったより強く設定されています。装着後にSplit本体を軽く押してみても、クリップが外れる気配はありませんでした。ただし、ノートPC側に横方向の荷重がかかるため、ノートPC自体が軽い機種だとヒンジ側に傾く可能性があります。MacBook Proはヒンジが硬いので問題ありませんでしたが、ヒンジが緩くなったノートPCや、底面が滑りやすい机では事前に確認が必要です。
もうひとつ伝えておきたいのが、縦方向の「ずり落ち」についてです。Split本体をクリップに載せた直後は位置が固定されていますが、Split本体を縦方向に引っ張ると少しスライドします。通常の使用中に自然とずり落ちてくることはありませんでしたが、Split本体に手が当たった拍子に少し動く、という場面は何度かありました。専用設計とはいえ、「完全固定」ではなく「しっかりホールド」のニュアンスと受け取るのが正確だと思います。
デュアルモニターとしての実用性

実際に使ってみて一番驚いたのは、机のスペースに対してほぼノーコストで2画面を追加できるという体験そのものです。カフェのカウンター席で、MacBook Proの画面でブログを書きながら、Split側でリサーチページやYouTubeを表示する、という使い方が自然にできました。
このとき机を占有しているのはノートPC本体の設置面積だけです。Split側は文字通り「浮いている」ので、机の奥行きが50cmしかないようなカウンターでも問題ありません。机のスペースを2台分使うのではなく、1台分のスペースで2画面を使うというのが、Split Clipが実現する体験の本質です。
表計算作業や資料参照のような「片方の画面で参照しながら、もう片方で入力する」用途では、フルHD 15.6インチのSplitがメインのMacBook Proと横に並ぶことで視線移動がスムーズです。スマートフォンをクリップするMountie+とは解像度・画面サイズが根本的に異なるので、「参照用の画面として使う」という目的においては圧倒的に実用的です。
持ち運びとモバイル運用のリアル

一方で、持ち運びについての現実を書いておきたいと思います。Split本体が15.6インチで重量が600g弱あるため、ノートPCと合わせると合計重量が相当になります。MacBook Pro(約1.4kg)+Vinpok Split(約600g)+Split Clip(軽量)で2kg超になるため、これを毎日通勤バッグに入れて持ち運ぶのはさすがに疲れます。
カフェや図書館にノートPCを持っていく機会が多い方には「週に数回」程度の持ち運び頻度が現実的だと感じました。毎日の通勤バッグに入れるというより、「今日は作業が多いからモニターも持っていく」という選択的な運用のほうが長続きします。

それでも、一度この環境を体験すると「画面が1枚の作業」に戻るのが惜しくなります。カフェのカウンターで2画面が浮いている状態は、周囲から見ても「何だあれは」という存在感があって、その非日常感も含めて気に入っています。
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スペック
- 製品名: Vinpok Split Clip
- 型番: VSP-CL-K
- JAN: 4954591517880
- ブランド: Vinpok(香港)
- 発売日: 2019年9月13日
- 価格: ¥1,980(税込、ヨドバシ.com・ソフマップ)/ ¥2,178(定価)
- 主な用途: Vinpok Split ポータブルモニターをノートPCのベゼルにクリップで固定
- 付属品: クリップ本体、ゴムパッド(予備含む)、説明書
- 対応製品: Vinpok Split専用設計(汎用ベゼル幅への対応も記載あり)
- 対応ベゼル厚: パッケージ上の明記なし(目安として5〜9mm程度のベゼルで安定確認)
- 対応モニター重量: 明記なし(Vinpok Split 550〜635gで使用確認済み)
- 国内購入先: ヨドバシ.com(送料無料)/ ソフマップ(楽天市場店含む)/ ビックカメラ
- 公式サイト: vinpok.com の Split Clip 専用ページは2025年時点で404エラー(公式EC経由の購入は事実上不可)
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総評
- ¥1,980で「机を使わない2画面」を実現できる、コスパの高い専用アクセサリ。 クリップ本体の質感・バネテンション・ゴムパッドの完成度を考えると、価格帯のわりに作りがしっかりしています。Vinpok Splitをすでに持っていて「スタンドを置く机がない」という状況にある方には、即戦力になります。
- 安定性は「合格点」だが、ノートPCのベゼル形状と重量による。 極端に薄いベゼルや丸みの強い形状のノートPCでは、クリップの安定性が下がる可能性があります。自分のノートPCのベゼル厚を事前に確認することをおすすめします。ヒンジが緩くなった機種でのサイドへの荷重にも注意が必要です。
- 「机に置かない」という設計思想が、特定のシチュエーションで圧倒的に強い。 カフェのカウンター席、奥行きの狭い机、スタンディングデスクの端など、「ポータブルモニターを置くスペースがない場所」でだけ発揮される価値があります。自宅の広い机で使うなら、スタンド展開のほうが安定するので、Split Clipの出番は限定的です。
- 公式サイトが404で、入手経路が限られる点は留意が必要。 ヨドバシ.com・ソフマップ・ビックカメラで在庫が確認できている時期に購入しておくことをおすすめします。補修・交換対応の窓口が実質的にないため、破損・紛失時のリスクは自己負担になります。
こんな方に向いています
カフェや図書館で作業する機会が週に複数回あって、デュアルモニター環境を「机のスペースを使わずに」維持したい方。Vinpok Splitをすでに所有していて、スタンドを使った自立設置では対応できない作業場所が多い方。逆に、自宅の固定デスクでの使用が主な方には、スタンド展開のほうが安定するため、Split Clip本来の価値は発揮しにくいと感じます。
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買わないと後悔するかも
¥1,980というのはこのカテゴリのアクセサリとしてかなり低い参入障壁です。Vinpok Split本体をすでに持っている方なら、試してみて「自分のノートPCのベゼルに合わなかった」というリスクを含めても許容できる金額だと思います。
購入先はヨドバシ.com・ソフマップ・ビックカメラで在庫を確認してから注文するのが安全です。公式サイト(vinpok.com)のSplit Clip専用ページは2025年時点で404になっているため、公式ECからの購入は現実的ではありません。国内流通在庫が減ってきている可能性もあるので、気になっているなら早めに確保しておくことをおすすめします。
※ 価格・在庫は変動します。リンク先で最新情報をご確認ください。Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。
なお、今回はSplit Clip単体のレビューをお届けしましたが、Vinpok Split本体のレビューも別途公開予定です。15.6インチ・フルHD・タッチスクリーン対応のポータブルモニターとしてのSplit本体の使用感、接続の安定性、発色など、気になっている方はそちらもあわせて参考にしてみてください。
Split Clipとセットで、「ノートPCのサイドに画面が浮く」というデュアルモニター体験の全体像を伝えられると思っています。
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*T-LOG | 石田太志のガジェットレビュー*











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