ワイヤレスヘッドホンの新たな境地を切り拓く「SOUNDPEATS Space Pro」
ここ数年でワイヤレスは「便利」から「本気のリスニング」へ。
コスパ機の雄・SOUNDPEATSから登場したSpace Proは、前作から大幅な進化を遂げたオーバーイヤーヘッドホン。
僕の生活動線でどこまで相棒になれるのか。開封から使い込みまでT-LOG恒例の写真+体験でレビューします!
SOUNDPEATS Space Proはその価格帯からは想像できないほどの豊富な機能と先進的な技術を搭載しています。ここではその主要な特徴と詳細な仕様を掘り下げていきます。
圧倒的な高音質を実現するデュアルドライバーとLDAC対応
SOUNDPEATS Space Proの最大の魅力の一つはその卓越した音質です。このヘッドホンはSOUNDPEATSブランドとして初めて「同軸デュアルダイナミックドライバー」を採用しています。これは中低音域を担当する40mm径のダイナミックドライバーと高音域を担当する10mm径のダイナミックドライバーを同軸上に配置するという革新的な設計です。40mm径ドライバーにはPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)素材、10mm径ドライバーにはPET(ポリエチレンテレフタレート)素材がそれぞれ採用されており、これにより各音域の特性に最適化された再生能力を発揮します。
このデュアルドライバー構成は単一のドライバーでは成し得ない広帯域かつバランスの取れたサウンド再生を可能にし、透明感と量感を両立した臨場感あふれる音響体験を提供します。パワフルでありながらも引き締まった低音と、繊細で伸びやかな高音のハーモニーはあらゆるジャンルの音楽を豊かな表現力で再現します。
さらにSOUNDPEATS Space ProはBluetoothの標準オーディオコーデックであるSBCと比較して最大約3倍の情報量を持つ「LDAC」コーデックに対応しています。これによりワイヤレス接続でありながらハイレゾ音源の再生が可能となり、より情報量の多い高解像度なサウンドをワイヤレスで楽しむことができます。僕はiPhoneユーザーなので本来であればAAC接続までしかできないのですが、5月に発売されたQuestyle Audio QCC Dongle Proを使用してLDAC接続で聴いています。
ユーザーレビューでもLDAC接続に切り替えることで音質がさらに向上するという声が多く、高音質を追求するユーザーにとってこのLDAC対応は非常に大きなアドバンテージとなります。
個人的にはこの音質の部分がこのヘッドホンの真骨頂であり、さまざまな上位機種と比べても遜色ないレベルなのではないかと思っています。音質×コスパで考えるなら間違いなくこのSOUNDPEATS Space Proです。
最大47dBの強力なアクティブノイズキャンセリング (ANC)
SOUNDPEATS Space Proは最大47dBという強力なアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しています。この機能は周囲の騒音を効果的に低減し、ユーザーが音楽やコンテンツに集中できる環境を作り出します。特に飛行機のエンジン音、電車の走行音、オフィスでの話し声といった低周波のノイズに対して高い効果を発揮し静寂の中で音楽や作業に没頭することを可能にします。しかし、後述しますが個人的にはちょっとノイズキャンセリングの強さは物足りないかなといった感じはあります。
また周囲の音を取り込む「外音取り込みモード」も搭載されており、ヘッドホンを装着したままでも周囲の状況を把握できるため駅のアナウンスを聞き逃したくない場合や、会話をする際に便利です。これにより安全性と利便性を両立した使用が可能ですがこちらもSONYなどの上位機種と比べると少し物足りなさはあります。
驚異のバッテリー持続時間:最大151時間再生
Soundpeats Space Proの最も際立った特徴の一つが、その圧倒的なバッテリー持続時間です。大容量1,100mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しANCオフ時には最大151時間もの連続音楽再生が可能です。これは一般的なワイヤレスヘッドホンと比較しても群を抜く数値であり「最後に充電したのがいつか忘れるほど」と感じるくらい、持続力が高いです。1日5時間使用した場合でも約1ヶ月近く充電なしで使える計算になり頻繁な充電の手間から解放されます。
さらに5分間の充電で約4時間の音楽再生が可能な急速充電にも対応しており、急な外出時でも短時間で必要なバッテリーを確保できます。長時間の移動や出張、旅行など充電環境が限られる場面でも安心して使用できる点はSOUNDPEATS Space Proの大きな強みです。
1) まずはご対面:ロゴが語る“全部入り”

Hi-Res / Hi-Res Wireless、LDACのロゴがドン。箱は今までのイヤホンの箱を大きくしたようなデザイン。箱の段階でインパクト大です。
2) 背面で仕様を確認

Bluetooth:5.4
再生時間:約151時間
周波数特性:20Hz–40kHz
バッテリー:1100mAh
動作距離:10m
3) 箱側面

40mm+10mm「同軸デュアル・ダイナミック」
ハイブリッドANC
ロングバッテリー
設計思想がシンプルで狙いが明確。
4) 開けた瞬間、なんか嬉しくなる

綺麗にSOUNDPEATS Space Proが収まっていました。最近ずっとイヤホンを使用していたので久しぶりにヘッドホンを手に入れてなんか嬉しくなりました。
そして黒が大好きなので凛としたカラーリングも好きです。
5) 必要十分な付属品

USB-Cケーブルと3.5mm有線ケーブル。ワイヤレスヘッドホンではありますが、“遅延ゼロ”運用できるのが超ありがたい。
地味にUSB-C to USB-Cケーブルになっているのも嬉しい。随分USB-A端子は使わなくなりました。
6) 軽量派に嬉しいソフトポーチ

遠征バッグの隙間にスッと入ります。ハードケース派は別途用意ですね。個人的にはソフトポーチで傷さえつかなければ良いかなと思っています。ハードケースだとやっぱり嵩張ったりはするんですよね。ヘッドホンの難点はとにかく持ち運び時の大きさ。
7) ガイド&アプリ

いつものUSER GUIDEも付属。今回はPEATSくんのステッカーが入ってなかった!
案内にある通りこちらのSpace Proも「PeatsAudio」アプリでEQ・モード切替・FW更新可能です。
外観・作り・装着感

落ち着きと存在感のバランス
マットで指紋が目立ちにくい。ロゴの主張はあるけど全面プラスチックではなく合皮を使用していて上品。
マイク配置

小さなグリルはANC用マイク。ハウジングは程よく回転して、耳の角度にしっかりハマります。
このヘッドホンの良いところの一つとして側圧がとても良い感じです。弱くて不安定さもないし、かといって強すぎて頭が痛くなることもない。側圧のバランスってすごく難しいと思うのですが、結構研究されたんじゃないかと感じました。
好きなくとも僕の頭にはジャストフィットでした。
アームの剛性

頭頂のクッションは“点”じゃなく“面”で支えるタイプ。長時間でも痛みが出ないのが好印象。SONYなどではもっとクッションが分厚かったり柔らかかったりするかもしれないですが、このくらいでも必要十分なんだなと感じました。
見た目としてもスッキリします。

ヘッド部も合皮だと思うのですが、良い素材です。しっとりしています。

アーム部はカチカチと段階的に伸縮する方式。スムーズです。

イヤーパッドについて

イヤーパッドはしっとり&反発弱めで包む感じ。
普段はメガネかけることもあるんですが、メガネ併用でも干渉は小さめでした。



ヘッド部について
左右に物理ボタンが付いています。タッチボタンが採用している機種も多くありますが、この物理ボタンであれば誤タッチがないので使い勝手はこちらの方が良いです。

ハウジング左側にはANCボタン。

右側には電源ボタンや音量ボタンや早送り巻き戻しができるボタンがあります。物理ボタンの数は多くないですし、位置もよく考えられていて、覚えてしまえばとても使いやすいボタン配置となっています。

左側にはUSB端子。ここで充電します。右側にはヘッドホンジャックもあります。
SOUNDPEATS Space Proの優位性
SOUNDPEATS Space Proが競合製品と比較して際立っている点は以下の通りです。
• 圧倒的なバッテリー持続時間: 最大151時間というバッテリーライフは、競合製品の中でも群を抜いており、頻繁な充電を避けたいユーザーにとって決定的な魅力となります。多くの競合製品が数十時間程度のバッテリーライフである中、この持続力はSOUNDPEATS Space Proの最大の差別化要因です。
• デュアルダイナミックドライバーによる音質: 40mmと10mmのデュアルドライバーを同軸上に配置するという独自の設計は、より豊かな音質体験を提供します。特にパワフルな低音とクリアな高音のバランスは、多くのユーザーから高い評価を得ています。競合製品の中にはシングルドライバー構成のものも多く、この点でSOUNDPEATS Space Proは音質の面で一歩リードしています。
市場ポジション
Soundpeats Space Proは「手頃な価格で高性能なワイヤレスヘッドホンを求める層」において、非常に強力な選択肢としてのポジションを確立しています。ソニーのWH-1000XMシリーズやBOSEのQuietComfortシリーズといった高価格帯のフラッグシップモデルと比較すると絶対的なノイズキャンセリング性能や外音取り込みでは及ばないかもしれません。しかしその価格を考慮すればSOUNDPEATS Space Proが提供する価値は非常に高く、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとってはこれ以上ない選択肢だと思います。
特に長時間の使用を前提とするビジネスユーザーや旅行者、音質を求めるけど価格は抑えたい、あるいは充電の手間を極力減らしたいと考えるユーザーにとってSOUNDPEATS Space Proの圧倒的なバッテリーライフや音質は大きな魅力となり市場での競争力を高めていると思います。
主要機能と仕様
- 同軸デュアル(40mm+10mm)× LDAC
大口径40mmの迫力と、10mmの描写がうまく両立していると思います。
LDAC使用時は、ハイハットの粒立ちやリバーブの響きが一段クリア。
EQ(PeatsAudioのカスタム)でかなり音質は変わるので、LDACと合わせて自分好みにいくらでも変化の幅を持たせられるのは楽しいです。
ジャンル別の聴こえ方
ヒップホップ/EDM:キックの立ち上がりが良いです。高音の金属音のキレと低音の沈み込みが迫力あります。
ロック:ギターは芯のある中域、ヴォーカルが一歩前へ。
Jazz/Lo-fi:シンバルの減衰が自然で長時間でも刺さらなく、余韻に浸れます。
このヘッドホンを語る上で一番推せるポイントは音質に対する高い評価です。LDACコーデック対応によるハイレゾ級の音質はワイヤレスヘッドホンとしては異例のクリアさと解像度を実現している思います。特にデュアルドライバー構成による豊かな低音と、伸びやかで繊細な高音のバランスは聴いていてとても気持ち良いです。AAC接続でも十分楽しめますが、LDACに切り替えると別次元の音質になります!
また音楽鑑賞だけでなく、ゲームや動画視聴においてもその音質は高く評価できます。特に音の定位感の良さはゲームプレイ時の没入感を高め、声の聞き取りやすさは、オンライン会議やポッドキャスト視聴において大きなメリットとなっています。
- ハイブリッドANC/外音取り込み
ノイズキャンセリングに関しては前作よりも強くなって-47dbを記録しているそうですが、実使用としてはそこまで強くは感じませんでした。ヘッドホン特有のパッシブノイズキャンセリングもあるので総合的にはしっかり遮音してくれますが、ノイズキャンセリングに関してはSONYなどの上位機種と比べると2段階くらい下なイメージです。ただ、エアコンの音なども少なくはできるので必要最低限で良いかなという感じはあります。
もちろん音楽を一定の音量出せば外の音は全く聞こえなくなります。この機種に関してはとにかくこの音質でハイコスパというところが大事だと思います!
外音取り込みもアナウンス把握や会話には十分ですが、少しデジタルで処理している感覚が強いんですよね。それでいてパッシブノイズキャンセリングはヘッドホンを装着していると発生はするので少し違和感を感じます。完璧ではないものの、実用レベルとしては十分だと思います。皆さん外音取り込みを使う時ってどんな時なんでしょうか?
僕は外音取り込みモード時に音楽を聴くことはないし、コンビニなどで会計をする時や、電車のアナウンスを聞きたい時くらいなのでその使用環境であればこの外音取り込みでやっぱり十分です。
- バッテリーは体感でも“減らない”
僕の使い方(移動・作業・編集で週15–20h)だと週1充電も要らない感覚。充電を忘れていられる=ずっとつけっぱなしで音楽を聴き続けられることが実は一番効きます。
SOUNDPEATS Space Proの「最大151時間」というバッテリー持続時間は最高すぎます。この圧倒的な持続力は、ユーザーのライフスタイルに大きな変化をもたらします。長時間のフライトや出張、あるいは充電環境が限られるアウトドアシーンなどでもバッテリー残量を気にすることなく音楽やコンテンツを楽しむことができる点は他のヘッドホンでは得られない体験です。さらに5分充電で4時間再生可能な急速充電機能も利便性を高めています。急な外出時でも、短時間の充電で十分な使用時間を確保できるためバッテリー切れの心配が大幅に軽減されます。外出前の準備の時に先に充電しておけば良いのは気持ちをとても軽くしてくれます。
- 遅延と有線運用
動画は気にならない範囲。音ゲーは有線推奨。特にLDAC接続は遅延が激しいのでどの機種においても音楽鑑賞用です。3.5mmケーブルが同梱されていますし、USB-C接続でも音楽が聴けるのはとても使い勝手が良いです。
- 通話・会議
室内のオンライン会議はクリア。屋外は風切り音の影響があるのであまり推奨しないです。マイク性能が進化したBose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代と比べたら通話相手は遜色ないという評価だったので静かな環境であれば全く問題ないです。僕は静かな場所で電話することが多いのでその点においてもとても助かります!
競合と比べて“ここが買い”
- 音:同価格帯のヘッドホンと比べると圧倒的に音質が良いことを感じてもらえると思います。上位機種と比べても遜色ないんじゃないかと。ただ音の方向性と好みの違いなだけなんじゃないかと思えるくらい音質と迫力が最高です。
- ANC:移動の質が変わる実用チューニング。
- 電池:充電を意識しなくていい解放感。バッテリー151時間は圧倒的すぎます。ほぼ有線かと思うレベル。バッテリーが長く持つって大事なんだなと再認識しました。
気になった点
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込みの精度
- 電源のオンオフが長押し固定
- 誤動作防止には繋がりますがやっぱり物理ボタン単押しでできると個人的にはより良いかなと思います。
- ノイズキャンセリングと外音取り込みの切り替え
- SOUNDPEATS製品全体に言えることなんですが、ノイズキャンセリングと外音取り込みを切り替える際にどうしてもノイズキャンセリングオフの「ノーマルモード」を挟むんですよね。Boseなどだとこの点、ノーマルモードをオフにしてノイズキャンセリング↔︎外音取り込みだけにできるのでこの点はファームウェアの更新などで全機種できることを願います!
- LDAC接続時はマルチポイント不可。これは多くの機種がそうですよね。LDACの接続方式自体が難しいんだろうなと思います。
まとめ
SOUNDPEATS Space Proはその価格からは想像できないほどの高品質なサウンド、驚異的なバッテリー持続時間を実現しており日常使いから長時間の移動まで、幅広いシーンで活躍するワイヤレスヘッドホンです。一部の課題点はあるものの、それらを補って余りあるほどのメリットがあり、多くのユーザーにとって「買ってよかった」と思える製品であることは間違いありません。
このヘッドホンは音質に妥協したくないオーディオ愛好家から、長時間の移動や集中作業を快適に過ごしたいビジネスパーソン、あるいは頻繁な充電から解放されたいと願うすべての人々にとって理想的な選択肢になるはず。デュアルダイナミックドライバーが織りなす豊かなサウンドは音楽の新たな側面を発見させ、圧倒的なバッテリーライフは音楽を楽しむ上で欠かせない大切な機能です。
高価格帯のフラッグシップモデルに匹敵する性能をはるかに手頃な価格で提供することで、ワイヤレスヘッドホンの「高性能・高価格」という常識を打ち破りました。これはまさに「価格以上の価値」を提供する製品であり、ワイヤレスヘッドホン市場における新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。それにしてもSOUNDPEATSさんはいつもすごい。今までもコスパコスパと言われてきたと思いますが、そのコスパの範囲が広がっている気がします。ちょっとスペックが上がりまくっている、、、
もしあなたが日々の生活に音楽を深く取り入れたい、集中できる環境を手に入れたい、そして充電の煩わしさから解放されたいと願うならSOUNDPEATS Space Proは間違いなくあなたの期待を超える体験を提供してくれるはずです。
遠征・練習・デスクワークの“全部”を一本で回せる、使い勝手と音質の完成度が魅力でした。
オーバーイヤーヘッドホンを一本だけコスパ基準で選ぶならまずこれを試してほしい。僕はしばらくデスクワークと出張の相棒に確定です。これから涼しくもなるしね。
そしてコスパ良いと言っていましたが、価格が8980円なんです。ちょっと不安になるほど安いです。
やはりこの価格で気になるのは音質なんですよね。伸びない高音とかやたらブーミーな低音っていうのがこの価格帯では多かったりするんですが、前述したようにそれが全くないです!40000円クラスのワイヤレスヘッドホンと遜色ないと思います。
今見たらタイムセールで20%オフの7184円になっていました、、、
そして今回もクーポンコードもらっています。まだ安くなるのか!ぜひ使ってみてくださいね。
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5%OFFクーポンコード:SPSPACEP703
※ 販売ページクーポンの併用は可能です。
対象商品:SOUNDPEATS Space Pro
有効期限:2025/09/30 23:59まで
通常価格:8,980円
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注意事項
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※ カートからご購入手続きに進んだ後、クーポンコード「SPSPACEP703」をご入力ください。
※ クーポンコードの前後や内部にスペースを追加しないでください。
※ 在庫状況等の事情により、予定より早く終了する可能性がございます。
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