Happy Hacking Keyboard Professional BTについて語る。
先日は初めてHappy Hacking Keyboard Lite2 for Macというのを導入してみました。
改造までして、とても苦労したんだけどやっぱり上位モデルのものを試したくなってきました。
上位モデルには幾つか種類があります。
- Professional2
- Professional JP
- Professional2 Type-S
- Professional JP Type-S
- Professional BT
これらは下位モデルのHappy Hacking Keyboard Lite2 for Macと違い、「Professional」の冠が付きます。
それぞれが素晴らしいものではありますが、それぞれに特徴が違ってきます。
基本的にはProfessional2とProfessional JPがベースとなりその後、改良が加えられたものがProfessional Type-SとProfessional BTです。
これらProfessionalシリーズは全てが静電容量無接点方式が採用されているため、現在の存在するキーボードのキータッチの中では最も素晴らしい打鍵感を実現します。
もちろんメカニカルキーボードが好きな人もいるし、静電容量無接点方式の中でもキーボードによって打鍵感は様々ではあります。
そしてProfessional Type-SというのはProfessionalシリーズをベースに高速タイピング性(Speedy)と静粛性(Silent)を向上したもの。
Professional BTはBluetoothでの無線接続が可能となった最新作。
そして今回、僕は既にこのProfessional BTを使い始めています。
結果、Happy Hacking Keyboard Lite2 for Macとは比べ物にならないくらい最高!!
外観をチェック。
これがHappy Hacking Keyboardの最新作Happy Hacking Keyboard Professional BTです。
箱には大きく筆で書かれたような書体で「BT」と大きく刻まれています。
Professional BTはカラーが墨モデルのみの展開という事もあり、箱も黒い。
無線接続については以前からEneBRICK HHKB EditionというスマートデバイスとUSBキーボードを繋げる物が販売はされているけどいよいよ多くの方が待ち焦がれていたキーボード単体での無線接続が実現しています。
Professional BTは2016年4月25日に発売された商品。
Happy Hacking Keyboardシリーズは長い時間をかけて新作が発表されています。
だいたい5年周期で新作が出ているのでこのキーボードを今買っても長い時間楽しめると思います。
開封!
箱を開けるとビニールに包まれたProfessional BTがいきなり出てきます。
取扱説明書。
20周年記念のステッカー。
1996年にHappy Hacking Keyboardのファーストモデルが発売されてから2016年は20周年。
それに合わせてかProfessional BTは発売されました。
今回のProfessional BTは電池で駆動する為、電池も付属されています。
しっかりと親会社であるFUJITSU製。
こちらがHappy Hacking Keyboard Professional BTだ。
めっちゃカッコいい。
デザインとしてはHappy Hacking Keyboard Professional2とほぼ変わらないけどケーブルレスになった事がとにかく大きい。
この墨モデルは色が完全な黒と違い、まさに「墨」。
そして刻印されている文字も黒く刻印されているので目立たないです。
暗いところでは見にくいけど、このくらいシックなデザインはやっぱりかっこいい。
今回も英語配列のものを選びました。
英語配列だとカーソルキーがないという問題が出るんだけどFnキーを押して該当のキーを押せばカーソルは使えます。
それよりも英語配列の整然としたキー配列とキーの少なさ、この右下にあるロゴなどに惹かれて英語配列を選んでしまいました。
結構そういう人もいるはず。
横から見ると特殊なキー列毎に違った角度になっています。
これがシリンドリカル・ステップスカルプチャ。
シリンドリカルはキートップ一つひとつの真ん中がくぼんでいて指を置いた時に指先がはまるような設計になっていること。
ステップスカルプチャが横から見た時に弧を描くように配列されていて、こうすることで指の無駄な動きを無くし、キーの押し間違いを防ぐ効果があるとのこと。
考えられています。
Happy Hacking Keyboard Professional2やJPとBTの違いとしては電池を格納する為に上の部分に少し出っ張りが出たことです。
無線で接続できるのでケーブルを繋ぐことに比べれば気にならないと思います。
電池格納部の出っ張りには電源ボタンがあります。
こちらで電源のONOFFやペアリングを行います。
反対側にはMicroUSBアダプタがあります。
これは給電用なので電池が切れてしまった場合の緊急用としてケーブル接続での使用ができます。
ただここは充電もできるようにして欲しかったです。
むしろ願わくば電池式ではなく、バッテリー式であれば尚良いですね。
ただそれは一長一短あってバッテリーがヘタらない、緊急の場合も比較的電池ならすぐに手に入るなどのメリットも存在するので難しいところ。
キーボードの裏にはラベルが貼られています。
ディップスイッチの挙動を示した案内もあってわかりやすいです。
滑り止めのゴムが前後にありこれは今までのProfessionalシリーズからの改善点の一つ。
これにより、より安定したタイピングをすることができます。
更に安定感を増すもので吸振マットというのも販売されています。
http://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/hhkb-option/detail_kbkm-bt.html
僕は今現在2mmのゴムシートをホームセンターで買ってきて使用しています。
こちらはディップスイッチ。
これによってWindows仕様にしたり、Mac仕様にしたり、ある程度キー配列を変えて自分の好みに合わせられます。
僕はSW2、3をON。
SW6はOFFだと30分でスリープ状態に入ります。
これが煩わしいかテストしてみたけど、あまり30分以上作業中にパソコンから離れることもなかった為、このままスリープに入るように設定してます。
こちらもLite2 for Mac同様、スタンド機能があるんだけどこちらは3段階。
今の所はこの一番立てた状態で使用中。
ここもスタンドの硬さを変えたことが改善点の一つらしいです。
こちらが2段階目のもの。
若干傾斜がつくようになります。
面白いことに結構この傾斜を変えることで使いやすさが大きく変わるのは驚きました。
今この記事を書いてて急遽思い立って傾斜を変えてみました。
要はどれにするかは結構悩んだりします。
先ほど紹介した吸振マットは傾斜を全くつけないようにしないと効果が発揮できないです。
実際に使用してみて。
使い始めてまだ間もないが、確かにこのキーボードはとても打ちやすい!
Lite2 for Macと比べるまでもなく、最初にこのProfessional BTを打った時点で衝撃を受けました。
この静電容量無接点方式の特性だと思うけど、とにかく打ってて気持ちよく感じるというのが体験して始めてわかりました。
ずっと打っていたくなるし、打っていない時にあの感触を思い出すほどの中毒性があります。
これは実際に打ってもらわないとわからない事だと思います。
僕も初めは他のレビュー記事を読んでて「そんな事ある?」と思ったけどそんな事ありました。
家電量販店でも試打する事はできると思うんだけど、その時と実際に手に入れて長文を打った時の感覚は明らかに違いました。
打てば打つほど楽しくなってきます。
そして間違いなくタイピング速度は向上しました。
頭で考えている事を間髪入れずにキーボードで打ち込めるこの感覚はすごいです。
そして今回のProfessional BTの目玉、Bluetooth接続に関しては電源を入れて2秒くらい待つと接続できます。
このくらいの時間は全く問題ないかと思います。
むしろケーブルの無い入力デバイスってやっぱり最高。
何かPCを使わない作業が生じた時にサッとキーボードをどかしてデスクスペースを確保できる事は意外にメリット。
そして持ち運びにも無線接続はこのキーボードだけを持ち運べば様々なデバイスでいつも通りのタイピング環境が出来上がるので無駄に持ち運びたくなります。
押下圧は45gに設定されているようで、Lite2 for Macに比べると随分軽く感じます。
軽すぎるとタイピングミスも起きやすいはずなんだけど起きづらいという不思議。
正確にタイピングする事が可能でした。
あとは英語配列に関してだけど懸念していたカーソルキーは慣れたような慣れてないような。
もちろん独立したカーソルキーがあった方が良いと思います。
しばらく使用していて初めこそデザインを結構重視していたけど段々と利便性の方が気になるようになってきました。
Controlキーで変換の前後を調整する人もいるみたいでその方がホームポジションを崩さずにタイピングする事が可能みたいです。
それを試してみたけど今のところはそれをする時はブラインドタッチができていません。
なので今まで通りFnキーでのカーソル操作をしています。
あとは墨モデル、とてもカッコ良いんだけど少し暗い場所だと記号だとかを打つ時にキーの刻印が見辛いというのもあります。
だけどこの色は惚れ惚れしますね。
ただ、このBTモデルはデメリットもいくつか存在する。
一つはこのBluetoothの規格が3.0という事です。
これにより電池残量がMacに表示されず、いつ電池が切れるかわからないです。
少しその事を気にしながら使っている自分がいてやるせないです。
もう一つはそのBluetooth接続が時々切断されてしまいます。
急に「っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ」と勝手に打たれてしまったり、どんどん文字が消されてしまう事案に何回か遭遇しました。
頻度としては多くはないので目を瞑れるけどこの辺りの無線接続の不安定さは少し残念に思います。
そしてもう一つが打鍵音。
静音化されたProfessional Type-Sが発売された後の商品なだけにできれば同じく静音化して欲しかったです。
結構カチャカチャと音がなります。
もちろん静電容量無接点方式なのでメカニカルキーボードだとかに比べれば随分と静かではあるだろうけど。
無線接続を実現して、より持ち運びが容易になり、新幹線やカフェでの使用が増える事が想定された中で音がうるさいと周囲に迷惑がかかってしまいとても使いづらいです。
まとめ
まずはLite2 for MacからProfessional BTに乗り換えて最高に良かったです。
やはりHappy Hacking Keyboardが気になった人はLite2ではなく初めから上位モデルを選択した方が良いですね。
そしてこの無線接続でのケーブルがない状態というのはやっぱり素晴らしい。
もし同じ価格帯であるProfessional Type-Sと検討するのであれば下記の事を参考に選んでもらえれば良いと思います。
それより若干下位モデルのProfessinal2とJPは基本的にオススメません。
それを買うと絶対Professional BTかProfessional Type-Sが欲しくなってしまうはずです。
BTを選ぶべきな人
- ケーブルレスの気持ち良さ
- どこでも持ち運んで同じキーボードを使いたい
- 墨モデルのカラーリングは譲れない
- 電池駆動の方が好み
- 音は気にならない
Type-Sを選ぶべきな人
- 静音性を重視
- キーボードは白い方が好みまたは墨にこだわらない
- 無線の不安定さが気になる
- いちいち電源を確認する必要があるのが煩わしい
- HHKB史上最高のキータッチに惹かれる
基本的にはこの辺りになってくるかと思います。
そして僕はもちろんProfessional Type-Sも気になってはいるけどこのProfessional BTは接続の部分だけを除けばとてもオススメできる商品だと思います。
今後もこれでどんどん文字を打っていきたい!
コメントを残す